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創業計画書作成に当たっての自己分析

以前の記事で、中小企業白書によると創業期の60%の方が資金調達に課題を抱えているということをお伝えしました。(参照:創業に伴う制度融資について)

特に事業が安定するまでの期間においては、臨時的な支出が出てしまうことや、想定している売上が見込めないことが起こりうるので、例え自己資金を準備していたとしても、後々の資金繰りを考慮して、創業融資は受けておいたほうが良いです。

以前の記事にて、創業融資を申し込む際に抑えておかなければならない点について解説したので(参照:創業融資を申し込む際抑えておかなければならない点PART1創業融資を申し込む際抑えておかなければならない点PART2)、今回は創業計画書を作成するうえで行うべき分析方法であるSWOT分析について解説していきます。


SWOT分析とは

SWOT分析とは、ウィキペディアでは、目標を達成するために意思決定を必要としている組織や個人のプロジェクトやベンチャービジネスなどにおいて、外部環境や内部環境を強み(Strengths)、弱み(Weaknesses)、機会(Opportunities)、脅威(Threats)の4つのカテゴリーで要因分析し、事業環境変化に対応した経営資源の最適活用を図る経営戦略作成方法の一つであると書かれています。

簡単に言うと、自社の強み(他の会社にはない自社の強み)と弱み(自社に足りないもの)の内的要因の分析と、機会(顧客獲得できる外的状況)と脅威(顧客獲得が困難である外的状況)を組み合わせて、自社の進むべき方向性を分析する手法です。


内的要因の分析

自社の強みや弱みを把握するにも、自分の主観のみで考えていいものでもありません。

その切り口として、以下の観点から自社の製品や商品の分析を行います。


・製品(商品)(Product)

 自社の製品(商品)はどのような商品であるか?

 同業他社の特徴、他社との差別化はどのような点?

・価格(Price)

 製品や商品をいくらで売るか?(原価積算?類似商品参考価格?)

 同業他社はいくらで売る?

・流通(Place)

 どこで売る?(小売?卸?直販?)

 どこの誰に売る?(商圏はどれくらいまで?客層は?)

・販売促進(Promotion)

 どのようにして売る?(広告方法が効果的?)


上記の観点から分析する方法を4P分析といいます。

何をいくらで誰に対してどのように売ればよいかを検討したうえで自分の製品や商品の特性を把握します。


外的要因の分析

外的要因である機会や脅威は、同業他社の4P分析や、対象となる地域の人口調査、業界団体の動向、世論の状況等を考慮して行います。

インターネットの統計データや図書館の統計資料等が役立つと思います。

尚、大きな図書館では、「業種別審査事典」という各業種ごとに業界の動向や審査のポイント等がまとめられた書籍があります。

※大阪近辺では大阪市立中央図書館や大阪府立中之島図書館にありますが、貸出が制限されているので、図書館内のコピー機にて必要ページをコピーする必要があります。(参考:大阪市立中央図書館大阪府立中之島図書館)


内的要因と外的要因の組み合わせ

上記を組み合わせて

・強みを活かして機会を得る

・強みを活かして脅威を乗り切る

・弱みを克服して機会を得る

・弱みを克服して脅威を乗り切る

という事業の方向性を検討します。


創業計画書を作成したとしても、それが主観100%のものであれば、融資する側が計画の実行性に疑問を持ってしまいます。

綿密な数字計画を作ることも必要ですが、自己分析も事業の方向性を考える上で必要不可欠なものです。

また、自己分析は他人に作成を任せるものではありません。

時間をかけてもよいので、しっかりとした自己分析を行うようにしましょう。