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融資審査で重視される財務指標「自己資本比率」と「債務償還年数」

こんにちは。尼崎市で創業計画書の作成サポートを行っている税理士の金子です。


融資審査で決算書が重要であることは周知の事実ですが、決算書を様々な観点から分析する財務指標は数が多すぎてどれを重視すればいいのか難しいと考える人は数多くいらっしゃいます。

今回は、融資審査で重視される財務指標である「自己資本比率」と「債務償還年数」について解説していこうと思います。


1.自己資本比率とは

自己資本比率とは総資本に占める自己資本の割合を示す指標で、この比率が高ければ高いほど企業の安全性が高いと判断されます。

計算式は下記の通りです。


自己資本比率=自己資本(純資産)÷総資本(総資産)×100


一般的には自己資本比率が30%あれば理想的な企業といわれています。逆にこの割合がプラスに算出されない企業は「債務超過」と認識され、融資を行う金融機関の印象はよくないものとなってしまいます。特に、状況にもよりますが、プロパー融資の申し込みはかなり困難になると思われます。よって、債務超過になってしまった場合には、日本政策金融公庫の融資や信用保証付きの融資を何とか獲得できるよう、改善計画書の作成等の対策を講じる必要があります。


2.債務償還年数について

債務償還年数とは、企業が有利子負債を全額返済できまるでに何年かかるかを示した指標で、返済能力を示す代表的な指標となります。

基本的な計算式は下記の通りとなります。


債務償還年数=有利子負債÷(利益+減価償却費)

※計算式は金融機関によって若干異なります


貸したお金がしっかり返してもらえるかを重視する金融機関にとって、債務償還年数は最も重要視する指標の一つであり、この期間が短ければ短いほど良いです。

一般的に10年以内をキープすることが理想的であるといわれています。

また、逆の見方をすれば、利益と減価償却費からその企業がどれくらい借入ができるかを簡単に判断することができます。

例えば年間利益が500万円の会社で減価償却費がほとんどないのであれば、理想的な借入残高は(500万円×10年の)5000万円くらいとなり、その会社がすでに8000万円の借入をしていれば、これ以上の借入は難しいと判断される可能性もあります。(金融機関との付き合い方や付き合ってきた年数等により総合的に判断されるため、一概には言えませんが)


3.その他

それ以外にも流動比率や棚卸資産の回転率、売掛債権の回転率等重要な財務指標は数多くありますが、財務指標は基本的には割り算、掛け算などによって算出されます。

また、財務指標を改善すべき際に考慮すべき項目は

・お金(や流動資産)を増やす

・自己資本額を増加させる

・借入等の負債を圧縮する

・利益を増加する

などになります。

なので、指標の算式を知っていれば、どの科目を増やしたり減らしたりすれば財務改善につながるか理解することができます。