今週の週刊ダイヤモンドの記事「人事部の受難」に、退職代行サービス業者について書かれている箇所がありました。
本人に代わって、代行業者が退職の意思を職場に電話で伝えるのが基本サービス(代行業者が弁護士の場合は未払い残業代請求など金銭交渉を代行するサービスもある)で、主な利用者は20~30代、異動時期の4月は毎日平均10件の依頼がある企業もあるようです。
4月1日入社の京都大学卒業の青年が入社初日に退職代行サービスを利用して即日退職したことも書かれておりました。
働き方改革が叫ばれている今、いわゆるブラック企業といわれる会社で働くことは絶対にお勧めしません。
うつ病や過労死手前まで働くのも絶対に避けるべきです。
しかし、入社して数日や数か月で「ちょっと気に食わない」や「辞めても次がある」と考え退職や転職を繰り返すのはどうなんだろう、と個人的には思ってしまいます。
嫌なことから全く逃げたことがない人は、世の中にほとんどいないと思います。
しかし、嫌なことから逃げ続けては、成長が止まってしまいますので、どこかで嫌なことに立ち向かわなければならない時が来ます。
その立ち向かわなければならない時は、後々の人生を考えると、若い時の方が絶対にいいです。
退職代行サービスを利用することは、逃げることからも逃げているように感じてしまいます。
また、いくら売り手市場であるといっても、「辞めても次がある」を続けていると、再就職の際面接官から良い印象は持たれず、後々の転職活動に悪影響を及ぼしてしまう可能性もあります。退職の手続きを代行してもらったと面接官が知ったら、尚更です。
そういう時代と一言で言ってしまえばそれまでかもしれません。
しかし、それから目を背け続けては、将来の自分に何らかの形で返ってきてしまうかもしれません。
引くときは引く、立ち向かうときは立ち向かう、引くにしても自分が一度選択したことであれば自分で責任をもって相手に伝える、当然のことかもしれませんが、今一度心に刻んでおきます。
追記
今はどうかわかりませんが、私が税理士業界に入ったときは、一般的にブラックな業界といわれていました。
薄給、パワハラは当たり前、サービス残業や午前様は当たり前、先輩は何も教えてくれず「見て学べ」主義等。(そうでない事務所も数多くあったのだと思いますが、そのような事務所が私の周りは多かったイメージです)
つらい日々を過ごしたことも多かったですが、今考えるとそのような環境で鍛えられてよかったと感じております。
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